白うさぎ
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雪が降る朝、娘は「はやくおとなになりたい」と言った。
二十歳になると、吐く息が白うさぎになる。
娘はまだ四歳。
玄関の前で一生懸命はぁ。と息を吐いているが、それはすぐに消え娘は哀しそうにため息をつく。はぁ。
私は、娘の横にしゃがみ込み「見ててね」とニヤリと笑う。
はぁーーー。
白うさぎのしっぽが見える。
はぁーーー。
続いて柔らかなフォルムのお尻。
はぁーーー。
真っ白な首、長くて気品のある耳も見える。
「ママすごーい!」娘は一瞬で笑顔だ。
「さて、保育園行きますか」
小さな手を優しく握り、歩き出す。
娘が二十歳になるのが楽しみだ。
きっとその頃には、私よりも背が高くなっているかもしれない。それでもこうして、雪の朝に手を繋いで歩きたい。
はぁ。
娘の吐く息が少しだけうさぎのしっぽになって、ゆらり揺れる。
「「せーのっ!」」
はぁーーー。はぁーーー。
二羽のうさぎが寄り添っている。
二十歳になると、吐く息が白うさぎになる。
娘はまだ四歳。
玄関の前で一生懸命はぁ。と息を吐いているが、それはすぐに消え娘は哀しそうにため息をつく。はぁ。
私は、娘の横にしゃがみ込み「見ててね」とニヤリと笑う。
はぁーーー。
白うさぎのしっぽが見える。
はぁーーー。
続いて柔らかなフォルムのお尻。
はぁーーー。
真っ白な首、長くて気品のある耳も見える。
「ママすごーい!」娘は一瞬で笑顔だ。
「さて、保育園行きますか」
小さな手を優しく握り、歩き出す。
娘が二十歳になるのが楽しみだ。
きっとその頃には、私よりも背が高くなっているかもしれない。それでもこうして、雪の朝に手を繋いで歩きたい。
はぁ。
娘の吐く息が少しだけうさぎのしっぽになって、ゆらり揺れる。
「「せーのっ!」」
はぁーーー。はぁーーー。
二羽のうさぎが寄り添っている。
ファンタジー
公開:18/12/27 19:43
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