冬の日

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「めっちゃ寒いね」
そう呟きながら彼女が現れた
僕は手を繋ごうと、ポケットから出した
その瞬間、凍気が襲った
『寒むう。指ちぎれるわ』
「え、ちぎれてないの?」
ドキッとする返しをしてくるのも彼女の魅力だ
『え?』
「あたしはちぎれたよ、ほら」
僕は絶句した
彼女の手には指がなかったのだ
「毎年こうなるの。早く春が来てくっつけばいいのに」

その夜、僕は初めて彼女と結ばれた
目を覚ますと枕元に指が置いてあった
痛くないのか?
少し触れると微かに動いた
「くすぐったい〜」
神経は通ってるみたいだ

僕はキスをしようと寝返りを打たせた
そして唇を近づける
その時、彼女は目を開け僕の髪を見て微笑んだ
「頭が爆発してるよ?」
ワックスを落とさずに寝たので鳥の巣みたいになっているのだろう
『爆発してないよ』
「じゃあ今から……」
僕は言葉を遮ってキスをした
その瞬間、僕の頭は爆音とともに砕け散った
ホラー
公開:18/12/28 22:02
更新:18/12/29 00:39

西木( Tokyo/Tokushima )

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