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僕から涙を奪ったら、私から愛を奪ったら、彼から夢を奪ったら、全てのものが消えてなくなってしまうのである。
四十六億年前に誕生した地球は、天から降り注いだ隕石によって、次第に人が住める環境にまで拡大していたのであった。
なのに、神様は僕たちから全てを奪っていく。
だから、私は、あなたは、彼女は、彼は何もない・・・
手の平、足の下、雲の上、海の先、山の峰、地面の底、どこにも彼ららの心臓はない。
でも、辛うじて脳がある。
脳があるけど、心臓がない。脈がない。
そのため、神様は僕たちを憐れんだのか、目を授ける。
でも、それは虹色の瞳ではなく、野心に燃えた瞳でもない、蝋で作られた瞳である。
簡単にとれるよ。簡単に潰れるよ。
どこから人の声がする。でも、それも虚無である。
その他
公開:18/12/28 21:37

神代博志( グスク )









 

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