おっぱい温泉

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「なあこれ。おっぱい温泉だって!」
「なんだよ、おっぱい温泉って。」
馬鹿な友人の読んでいた雑誌を覗くと本当におっぱい温泉と書いてあった。
「効能としては、おっぱいがたくさん出るようになるって書いてあるな。」
「へー、それでおっぱい温泉なんだ。」
「おい、見ろよ、ここ、混浴だぜ!」
「マジか!どこだよ、すぐ行こう!」
俺たちはいっぱいの下心を積んで一路おっぱい温泉を目指した。
おっぱい温泉は本当に混浴だった。
俺達は服を脱ぐと、浴場へ向かった。
うすぼんやりと、女性の白い背中が見える。
俺たちは鼻の下を伸ばした。
何かがプカプカ浮かんでいる。柚子?
「これ、おっぱいじゃね?」
玩具かと思った。
触ってみるとぷにぷにと柔らかい。
「本物みてえだな、これ」
よく目をこらすと湯舟に沢山の女性が沈んでいた。
俺達は驚いて湯舟から飛び出して一目散に逃げ帰った。
ホラー
公開:18/12/25 12:57

よもつひらさか( 山の中の森 )

短編小説を主に書いています。
収録作品
「五分後に驚愕のどんでん返し」ー記憶喪失ー(河出書房新社)
「ためしに怪談聞いたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。」ー探し物ー(竹書房)
「千人怪談」-さよちゃん-見られている-(二作品) (竹書房)
「5分後に緊迫のラスト」-マリッジブルー(河出書房新社)
書店、Amazonにて発売中
「エブリスタ」投稿しています。
第10回ノベリスタ大賞 最優秀賞受賞「ヤマモトヒロシ」
「怖話」にて怖い話を投稿しています。
 

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