親方!こんなところにゴスロリメイド喫茶が!

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俺たちはとある山中で道に迷っていた。こいつとは一緒に行動したくなかった。行き当たりばったりで、その癖結果はオーライになる。俺はそんなこいつに嫉妬していた。どこからか歌声がした。橋の下?
「お、あんな所に喫茶店あるぜ?」
こんな山中に?いざ入ってみればそこにはゴスロリメイド風の女子。
「ラッキーだったな」
「ああ、そうだな」
「おい、喫茶店なのにステーキあるぜ?」
早速注文してみることにした。するとデザートにケーキが出て来た。
俺たちはそれを見て絶句した。
「これって、俺たちの顔じゃん?」
そのケーキには俺たちの顔そっくりのプリントが施してあった。
「君達、あの橋を越えて来たでしょう?」
ゴスロリ少女は微笑んだ。確かに橋はあった。
「橋の下を湯舟が通る時に橋を越えるとここにたどり着くのですよ。」
少女の指さす先の窓の外を見ると、地獄温泉の看板が立っていた。
ホラー
公開:18/12/25 12:54

よもつひらさか( 山の中の森 )

短編小説を主に書いています。
収録作品
「五分後に驚愕のどんでん返し」ー記憶喪失ー(河出書房新社)
「ためしに怪談聞いたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。」ー探し物ー(竹書房)
「千人怪談」-さよちゃん-見られている-(二作品) (竹書房)
「5分後に緊迫のラスト」-マリッジブルー(河出書房新社)
書店、Amazonにて発売中
「エブリスタ」投稿しています。
第10回ノベリスタ大賞 最優秀賞受賞「ヤマモトヒロシ」
「怖話」にて怖い話を投稿しています。
 

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