その影が君を追う
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クリスマスイブは恋人と過ごすなんて誰が決めた。
「えー、仕事なの?」
彼女はずいぶん不機嫌だった。
今日も僕は残業だ。
街に出ると、どの店もカップルでいっぱいだった。
人混みを避けて、路地を入ったところに小さなレストランを見つけた。
誰も並んでいない。メニューも出ていないが、思い切って入ってみる。
やっぱり、テーブルを埋めているのは恋人たちばかりだ。
こんな日に食事をしに来るんじゃなかった。
不思議なのは、影だけで身体がないことだ。
注文を取りに来た男に聞いてみる。
「みんな、影なんですね?」
「はい。このハサミで影を切り離して、ここに来られているのです」
そう言って大きなハサミを取り出した。
今は夜の9時。まだイブは終わっていない。
「僕も切ってもらっていいですか?」
「もちろんです」
「チョキン」
切られた影は、駆け足で彼女の元へ向かった。
どうか、間に合いますように。
「えー、仕事なの?」
彼女はずいぶん不機嫌だった。
今日も僕は残業だ。
街に出ると、どの店もカップルでいっぱいだった。
人混みを避けて、路地を入ったところに小さなレストランを見つけた。
誰も並んでいない。メニューも出ていないが、思い切って入ってみる。
やっぱり、テーブルを埋めているのは恋人たちばかりだ。
こんな日に食事をしに来るんじゃなかった。
不思議なのは、影だけで身体がないことだ。
注文を取りに来た男に聞いてみる。
「みんな、影なんですね?」
「はい。このハサミで影を切り離して、ここに来られているのです」
そう言って大きなハサミを取り出した。
今は夜の9時。まだイブは終わっていない。
「僕も切ってもらっていいですか?」
「もちろんです」
「チョキン」
切られた影は、駆け足で彼女の元へ向かった。
どうか、間に合いますように。
ファンタジー
公開:18/12/22 17:26
更新:18/12/22 17:42
更新:18/12/22 17:42
undoodnu祭り
その影が追いたい
短い物書き。
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