古時計

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時間は瞬く間に過ぎていく。
私は何年、何十年と変わらない街を見てきた。


私を優しくしてくれたあの人は元気だろうか。私の事を綺麗だと言ったあの子は健やかに育っただろうか。


…ああ、この思い出は何時の記憶なのだろう。私を見てくれた彼らのいる時に戻りたいが、私の仕事は時を刻むこと、過去を振り返ってはいけないのだ。

既に荒廃し、人ひとりいない街で、私はからくり人形と共に午後3時を知らせた。
その他
公開:18/12/22 14:12

べね( 千葉 )

私の作品を読んで頂きありがとうございます。

趣味でショートショートを書いています。
だいたい即席で書いているので、手直しする事が多々あります。
多忙のため更新頻度はとても低いです、ごめんなさい。
星新一さんや田丸雅智さん、堀真潮さんの作品に影響を受け、現実感のある非現実的な作品を書くのが好きです。
最後の1文字までお楽しみください。

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