undouはかく語りき

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「アンデュー!アンデュー!」
私は扉をあけ放ち、彼の元へ飛び出した。彼は息も絶え絶えにベッドの上から私を見ると、「オデューヌ」と弱々しく名を呼んだ。
「オデューヌ、聞いてくれ」
「アンデュー、しっかりしろ、眠るんじゃない!」
俺たちは共同体だ。いや、実はまだいるらしいがその数は把握できていない。その中でまだしっかり分かり合えているのが彼だった。
「オデューヌ、勝手に夜食を作って食べて悪かった」
「謝るなよ、いつものことだろ」
私はアンデューの手を握り、力を込めた。彼は私の耳元で囁いた。
「それから、君の家の鍵だが……」
「鍵?」
しかし彼はそのまま目を閉じ、意識を失ってしまった。
目が醒めると、undoodnuは部屋の異変に気がついた。小物の配置が変わっている。彼は夢の意味に気がついた。
「鍵の場所教えてから寝てくれ!」
アンデューの残した痕跡を辿る、undoodnuの1日が始まった
青春
公開:18/12/22 00:07
undoodnu祭り その影が追いたい アンデューとオデューヌの ショートコント

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
a.co/1VIyjHz

『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。

写真は全て自前でやっています(笑)

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