血流の音(ね)
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僕の枕には直径一センチほどの穴があいている。
眠れぬ夜、その穴から中に入っている大粒のパイプを一粒ずつ取り出す。
「眠りたい、眠れない、眠りたい、眠れない、眠りたい、眠れない……」
僕の脳は次第にとけていき、夢へと繋がるパイプの底を静かに流れ出す。
血流の音と合わせるように。
眠れぬ夜、その穴から中に入っている大粒のパイプを一粒ずつ取り出す。
「眠りたい、眠れない、眠りたい、眠れない、眠りたい、眠れない……」
僕の脳は次第にとけていき、夢へと繋がるパイプの底を静かに流れ出す。
血流の音と合わせるように。
その他
公開:18/12/20 23:20
140字小説
Twitter (10月9日)
転載
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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