156. じょし

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「なぁ体育館に女子だけ集めてなんか話するみたいだぜ‼」
5年1組の男子たちが色めき立っている。
安堂くんもニヤニヤした一人だ。
安堂くんには隣のクラスに双子の妹がいる。帰宅したらどんな内容だったのか聞いてやろう!
そんなことをずっと考えていたので夕飯の味はよく分からなかった。
「なぁユウ今日体育館でどんな話されたんだ?」
「あぁお兄ちゃん。まさかエッチなこと考えてないよね?」
「そ、そんなわけあるか‼」
「今日の話はねぇ…。じょしの種類についてだよ!」
「女子の種類?ツンデレとか?」
「ちーがーう!格助詞とか並立助詞とか…」
「もういいよ‼よくわかんねーよ。ってことは…」
「そう国語の特別授業だっただけだよー。男子にも今度やるらしいよ」
「チェッ‼」
いや実は授業の内容なんてどうでもいい。妹は島田さんと同じクラスだから本当はもっと島田さんのことを聞きたい。

(その影が追いたいんだ…)
青春
公開:18/12/20 23:15
更新:18/12/21 19:41
undoodnu祭り その影が追いたい

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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