昭和の風景 ―ハイタッチ

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「今夜マハラジャ7時だって。シゲジとタツオも来るってさ。お前どう」
「あー、女、誰来るって」
「お前、そればっかな。ヒトミとトエコ、それからハルエあたりじゃね」
「フクニシは」
「マジかよ。キヨミはスミとつきあっての、知ってんだろ。いい加減にしとけよ」
「じゃ、行かねぇ」
「お前らたいがいにせえよ。俺はお前らを補導したかねぇんだからな」
「げ、マジ? 今日、スンちゃー夜回り先生かよ」
「社外秘だ。酔っ払ってちちくりあってんじゃねぇぞ」
「不純異性交遊とかってやつ」
「純愛ならいいんだろうよ」
「ぶぁーか。セックスに純粋も不純もねえよ。気持ちーか、気持ちくねーかだけだ。いいか。自分本位のセックスは… って言わせんじゃねぇよ」
「店内巡回あり?」
「ああ」
「何もねえよ」
「ぶぁーか。俺のいねえとこで楽しいことしてたら悔しいだろっていってんだよ」
「全く、淫行教師だな。ハハハハ」
ハイタッチ。
青春
公開:18/12/18 14:26
更新:18/12/19 06:01

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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