肉まん

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「あっ!肉まん食べてる」
「い、いーじゃん。自分のお金なんだから」僕は反論した。カコちゃんに言われるとなんか悪いことしてる気になる。
「自分のお金で買えばいいでしょ」
「人のって美味しそうに見えるんだよねー」
いっつもそうやって僕のを取ってくんだ。今日はそうさせないぞ。
「僕もう帰るから、じゃあね」
「うん、じゃあね」
あれ?やけにあっさりしてるなぁ。どっか調子悪いのかなぁ。お昼の給食はちゃんと食べてた気がする。なら..家で何があった?いやいや朝は元気だった。先生に怒られた!そうだ、きっとそうだ。そんな気がする。ならばここは男としてなぐさめてあげなければ。
「カコちゃん、この肉まん食べる?」
「ありがとう」
「辛いことがあったらなんでも言って。聞く事くらいしか出来ないけど」
「ありがとう。でも今んところないから」
「えっ!」
「ジュンくんのそーゆうとこ好き」
僕は顔が赤くなるが分かった。
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公開:18/12/19 19:43

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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