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夜道を歩いていると首にロケットを付けた女性が路地でガサゴソと何かをやっていた。明らかに怪しい。
そこで私は「こんな暗闇で何をやっているんだ」と女性に職務質問をした。
すると女性はこう、返した。
「すいません。私はこう言う者です」
差し出された名刺には「星職人」と書かれていた。
「イマイチよく分からないのだが、星職人とはどういう職業なのかね。」
「言葉で説明するのは難しいので実演しますね。」
そう言うと女性はハンマーで地面を叩きだした。
しばらくすると地面からキラキラした砂が浮き出て来た。
「一体、これは」
「ふふ、これは星の砂です。これを好きな形に固めて空に打ち上げるのです。するとそれが星になるのです。」
「ほお、そうかい。それで申請はしたのかね」
「そんな物が必要なのですか」
「当たり前だろ。どこかのプロダクションに所属して歌やダンスのレッスンしないとスターとは認められないよ。」
公開:18/12/19 16:16

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