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一代で会社を築いた儂も寄る年波には勝てん。しかし儂はまだ代表を下りる気はない。
そんな時だ。部下から箱庭というものを提案された。
何やら〈広域自由形医療空間〉という医療施設で、そこでは体にかかる重力が3分の2になる。
試しに入ってみたが膝の痛みが嘘のようになくなった。歩くことは勿論走ることだって出来る。
壁紙を好きに変えることが出来、閉鎖的な感じがまったくない。
儂は箱庭が気に入り、ここで仕事をするようになった。
食事はデリバリーを頼めば済む。金ならいくらでもある。
煩わしい人間関係もない。儂はいつしかここに住むようになったのだ。
SNSの発展もあり、部屋から出ることなく仕事ができる。最高の気分だ!

「会長は箱庭がお気に召したようです」
「良かった…あの追い出し部屋は社長の望んだままを与えてくれる。そのまま出てこないことを願うよ」
「そうですね。では私達は会長に代わり仕事をしましょう」
SF
公開:18/12/19 13:24

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