天井に点を足す

16
11

目が覚めて天井を見ると、見覚えが無い。
俺は一体どうしてしまったのだろうか。
部屋も俺の部屋では無い。
大きな姿見があったので、全身を確認する。
スラリと伸びた白い足、細いウエスト、少し筋肉の付いた腕、ほどよい膨らみを持つ胸、首から上はどうだろう。
笑いボクロが印象的な口に、高い鼻、パッチリとした目。
ただ一つ。睫毛だ。睫毛が一本だけ毛虫になっている。ウネウネ動いて気持ち悪い。俺は何になってしまったのだろう。女なのか。それとも、何か別の生物なのだろうか。
諦めてベッドに横になった。

私が目を覚ますと、全身がモゾモゾしていた。右手を見ると、毛虫。左手を見ると、毛虫。体全体を見ると、毛虫だった。私は何になってしまったのだろうか。私は意識が遠くなるのを感じた。遠くなる意識の中で、なぜか、睫毛の一本だけは毛虫になっていないことを確信していた。理由は分からない。とにかく、睫毛一本だけは無事だった。
ミステリー・推理
公開:18/12/19 01:31
その影が追いたい undoodnu祭り 毛祭り

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
雑絡みOK!

電子書籍発売中:
https://www.amazon.co.jp/undoodnu/e/B07MK93FWK

Twitter:
https://twitter.com/undoodnu

note:
https://note.com/undoodnu

タップノベル:
https://tapnovel.com/writers/15521

アルファポリス(漫画など):
https://t.co/dsJrZRgEKC

ベリーショートショートマガジン「ベリショーズ」参加&編集&IT技術顧問:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PDJ6QPL

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容