月のしずく
9
9
まず、月明かりを鏡に反射させるんですよ。そして、その明かりをさらに別の鏡に反射させる。
それを何度も何度も繰り返していくと、段々明かりの密度が増していって、一滴の雫になるんです。
そう。この瓶の中に入っているのがその雫なんですけどね。
これを、そうですね……。
例えば、温かいコーヒーとかココアに入れて飲んでみてください。
言われた通りに僕は、一滴落としたココアを啜ってみる。
飲み込んだ瞬間、胸の奥から強い感情が押し寄せてきた。
大粒の涙が次から次に溢れ出して、止めることが出来ない。
この雫は、我慢して心の中に閉じ込めてしまった感情を解き放す効果があるんです。
相当溜め込んでいたんですね。
辛かったでしょう。
目が覚める。
僕は一晩中泣いて、気付いたら眠っていた。
夢だったのかな。
ふとテーブルを見る。
その上には、空になったマグカップと小さな瓶が、朝日に照らされていた。
それを何度も何度も繰り返していくと、段々明かりの密度が増していって、一滴の雫になるんです。
そう。この瓶の中に入っているのがその雫なんですけどね。
これを、そうですね……。
例えば、温かいコーヒーとかココアに入れて飲んでみてください。
言われた通りに僕は、一滴落としたココアを啜ってみる。
飲み込んだ瞬間、胸の奥から強い感情が押し寄せてきた。
大粒の涙が次から次に溢れ出して、止めることが出来ない。
この雫は、我慢して心の中に閉じ込めてしまった感情を解き放す効果があるんです。
相当溜め込んでいたんですね。
辛かったでしょう。
目が覚める。
僕は一晩中泣いて、気付いたら眠っていた。
夢だったのかな。
ふとテーブルを見る。
その上には、空になったマグカップと小さな瓶が、朝日に照らされていた。
ファンタジー
公開:18/12/17 22:53
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
ログインするとコメントを投稿できます