ものの毛姫

無数の毛の様態を持つという特質を持っており「生(フサフサ)と死(ハゲ)」の髪を象徴する神、毛毛神。
昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面のアフロで、夜の姿は異様な貞子ヘアと半透明な体を持つディダラボッ毛。青い光を放ち人々の頭上を徘徊する。頭上を歩けば毛が枯れ、シャンプーの上を歩行し、ハゲを癒す力を持つという、文字通り髪神的力を有した。
ハゲの癒す力を持つために、地上のハゲに狙われて首を切られた。
その血は毛を癒すどころかそれは全ての髪をなくしてあらゆる者共がつるっ禿げとなった。。
ハゲの居た堪れない嘆きに、ものの毛姫マープとエミ毛の長になる者アデランスの協力で首は毛毛神の元へと返された。
アデランスは言う。
「毛毛神は死にはしないよ、毛そのものだから・・・」

毛毛神は歩む。
フサー、ハゲ
フサー、ハゲ
フサー、ハゲ
毛は伸び、毛は散り。
そう、毛根はまだ生きてる。
希望の光だ。ピカ〜