笑いの絶えない家

今の僕の家は笑いが絶えません。
少し前まではお父さんがお酒を飲んでは僕やお母さんに暴力を振るっていたのでちっとも笑えませんでした。
でもある日、そんなお父さんが上機嫌で帰ってきたのです。
山で松茸を見つけた！これで大金持ち間違いなしだ！と上機嫌です。
その日、お父さんは僕達にも松茸を食べさせてくれました。
僕にはあまり良さが分からなかったです。でもそれを言うとまた殴られそうなので僕はこっそり、松茸の中に僕が近くの山で見つけた茸を入れました。
するとそれがお父さんに見つかり、没収されました。
お父さんは僕の茸を一口で食べて、大笑いしています。
お父さんはその日、一晩中笑い続けました。
そんなお父さんに僕は茸を渡し続けました。
そして、お父さんは先日笑い死にました。
僕の茸はワライダケと言って、とても危ない茸だったようです。
でもそのおかげで僕とお母さんは今、笑って暮らすことが出来ています。