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「起きて。もう帰るよ」
酔い潰れてカウンターに突っ伏していた僕を、ママが起こす。
「んん、頭痛い……」
と頭に手をやって、ふわっとした違和感に包まれた。
「ママ、僕アフロになってない?」
「アフロっていうか、スパイラルパーマじゃない?」
そうなんだぁ。
何も思い出せない。お酒を雑ぜすぎて、発明に失敗してしまったのだろうか。それにしても僕は坊主頭だった気がする。
お店を出ると、外はもうお日さまが昇ってせわしなかった。帰って寝て起きたら、もう一日が消えてしまう。アフロも一緒に消えればいいけど。きっと貴重な一日を潰した後悔の念が、アフロとなって膨らんでしまったのだ。
〝ピィピィピィピィピィピィピィ!〟
とつぜんアフロの中から鳥の雛たちが顔を出して、ぴいたらなんたら騒ぎだした。そこへ一羽のムクドリが飛んできて、雛たちにご飯をやりはじめる。
あぁ、なんだ。鳥の巣だったんだぁ。よかった。
酔い潰れてカウンターに突っ伏していた僕を、ママが起こす。
「んん、頭痛い……」
と頭に手をやって、ふわっとした違和感に包まれた。
「ママ、僕アフロになってない?」
「アフロっていうか、スパイラルパーマじゃない?」
そうなんだぁ。
何も思い出せない。お酒を雑ぜすぎて、発明に失敗してしまったのだろうか。それにしても僕は坊主頭だった気がする。
お店を出ると、外はもうお日さまが昇ってせわしなかった。帰って寝て起きたら、もう一日が消えてしまう。アフロも一緒に消えればいいけど。きっと貴重な一日を潰した後悔の念が、アフロとなって膨らんでしまったのだ。
〝ピィピィピィピィピィピィピィ!〟
とつぜんアフロの中から鳥の雛たちが顔を出して、ぴいたらなんたら騒ぎだした。そこへ一羽のムクドリが飛んできて、雛たちにご飯をやりはじめる。
あぁ、なんだ。鳥の巣だったんだぁ。よかった。
青春
公開:18/12/15 19:31
更新:18/12/16 09:55
更新:18/12/16 09:55
毛祭り
スタイリッシュ
サスペンス
五反野
書き手さま読み手さま、私の名前が読めない皆さま。交流大歓迎です!
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