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宇宙の果てを望む旅。
ワープを幾度も重ね、宇宙船はようやく未開拓の海域にたどり着いた。

『はて。お主はなんじゃ』

声が頭に響く。
突如、目の前の闇のカーテンが開き、代わりに青空が宇宙船を包んだ。
下を見ると海。船は波に揺られて浮かんでいた。

「ここはいったい…」
『はて? ここは天国じゃよ』
「え。私は死んだんですか?」
『はて。死んだ? おかしなことをいいよる。お主は元々ここに住人じゃろ』
「あ、あなたはいったい」
『ははあ。迷子かお主。はて、どうしたものか。まあ、一回お家に帰りなさい』



気づくと僕は家の玄関に座っていた。
「どうしたの?」
お母さんが僕を見てた。

なんだっけ。
あ、そうか。友達と遊びにいくとこだった。慌てて玄関の扉を開ける。

夏の日差しに目が眩む。今日から夏休みだ。
「どこ行くの?」
お母さんの声が背後に聞こえる。
「地球ぅぅー! 夕方には帰るから!」
SF
公開:18/12/15 19:25

イチフジ( 地球 )

マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。

100 サクラ

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