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お父さんもお母さんも大嫌い。
「そんな派手な格好して」と説教する父、お小遣いを「何に使うの?」と聞く母。もう高校生なんだから好きにさせて。
ネットで「誰でもお手軽に落とし穴が掘れる」ドリルセットを見つけた。届いたセットを両手に装着してみるとロボットみたいでなかなかカッコいい。明日からこれで登校しよう。
朝ごはんを食べていると、両親の刺さるような視線を感じた。
「何だそれは!」
父の怒鳴り声が聞こえたが、黙って家を出た。もっと大事なことがあるのだ。
ここにしよう。近くの河川敷に周りから死角になっている場所がある。
私は穴掘りに取りかかった。
1週間かけて満足のいく大きさの落とし穴が出来た。
「大事な話があって」と両親を呼び出す。
うまくいったと思ったその時、足元の地面が崩れた。
「自分だけだと思ってた?」
穴の外から覗き込む二人の両手には、銀色のドリルが光っていた。
「そんな派手な格好して」と説教する父、お小遣いを「何に使うの?」と聞く母。もう高校生なんだから好きにさせて。
ネットで「誰でもお手軽に落とし穴が掘れる」ドリルセットを見つけた。届いたセットを両手に装着してみるとロボットみたいでなかなかカッコいい。明日からこれで登校しよう。
朝ごはんを食べていると、両親の刺さるような視線を感じた。
「何だそれは!」
父の怒鳴り声が聞こえたが、黙って家を出た。もっと大事なことがあるのだ。
ここにしよう。近くの河川敷に周りから死角になっている場所がある。
私は穴掘りに取りかかった。
1週間かけて満足のいく大きさの落とし穴が出来た。
「大事な話があって」と両親を呼び出す。
うまくいったと思ったその時、足元の地面が崩れた。
「自分だけだと思ってた?」
穴の外から覗き込む二人の両手には、銀色のドリルが光っていた。
ホラー
公開:18/12/13 11:44
更新:18/12/13 11:59
更新:18/12/13 11:59
写真素材サイト「スキマファミリー」より
親に無断で
両手をドリルにしてしまったので
両親に怒られる娘
さささゆゆさんありがとう
短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。
54字の物語・更新情報はTwitterでチェック! ぜひ遊びに来てください。
https://twitter.com/leyenda_rosa
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