とこしえ時計

チーン♪チクタクチクタクチクタク
タラッタタッタッタッタッタッター
タラッタタッタッタッタッタッター

母が台所で朝ごはんを作ってる。
タンタンとリズムよく音が聞こえる。
私も父も弟もそのリズムでお腹が空いて起きてくる。

タッタッタッタッタラタラターン

「おはよう」
「おはよう」
家族が身支度を済ませて美味しい匂いの場所へと集まった。
私と弟は眠たいか、時間が気になるので無口だ。母と父が私達にあれしたか、これしたかと聞いてくる。
うんうん、はいはい、わかったと交互に言う。
そして出発！
「いってきまーす」

タラタラターンタラッタッタッタッター

なぜだか、私の頭の中ではシンコペイテッド・クロック（ずれずれ時計）のBGMと共に浮かぶ風景だ。
優しくて温かい時、この風景は目の前が変わり、
今
私が台所に立つ。
そしてまた登場人物を変えてまた鳴り響くのであろう。

チャー、ラン♪