つらのかわ

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むかしむかし、あるところにシワシワのお婆さんがいました。
ある日、お婆さんが川で洗濯していると、川上から「びじょっこ~、びじょっこ~」と面の皮が流れてきました。
お婆さんは「こりゃあ、美しい顔じゃ!」と、面の皮に自身の顔を突っ込みました。
面の皮はお婆さんの顔を包み込みました。
こうして、お婆さんはたいそう美しい顔に生まれ変わったのです。

その噂は風の速さで村中に伝わりました。
そして面の皮を求めた大勢のお婆さんたちが、川にやってきました。
面の皮はひっきりなしに流れてきます。
お婆さんたちは次々に顔を突っ込んでいきました。
この面の皮、どうやら当たり外れがあるようで、美しくなったお婆さんもいれば、醜くくなってしまったお婆さんもいました。
そんな中、最も美しい顔を手に入れたのは、たまたま川で顔を洗っていた村長のお爺さんでした。
それ以来、つつましかった村長が、妙に厚かましくなったそうな。
その他
公開:18/12/10 23:45
feat.むう

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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