ゲロむしゃむしゃ

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窓ガラスを割った。
ガラスが割られたいような表情をしていたからだ。
でも先生にそんなことを言っても通用するわけがない。
むしゃくしゃしたから、と嘘の理由を説明した。

原付を盗んだ。
盗まれたいような表情をして……
いや、はっきりと声を聞いた。
「お前に乗って欲しい」
その瞬間、飛び乗りアクセルを回していた。

海に飛び込んだ。
「早くこっちに来いよ、なんだ、びびってんのか」
そんな声がしたのだ。
俺が躊躇していると、海の方からやってきた。
一気に海水に包まれ、俺は海底でイカと遊んだ。

布団はくるまってくるし、
大根は自ら抜け俺の手に乗る。
おまけに札束まで吸い付いてくる。

最近、人生が楽しい。
酒を飲もう。

俺はかなり酔っ払った。

うげぇ

げろげろ

吐くと、俺の吐瀉物はすぐに胃の中に戻ってきた。
地面はまた吐いてほしそうな表情をする。
そんなループを3時間ほど繰り返している。
SF
公開:18/12/12 22:24
更新:18/12/12 23:05

ゴミキノコ( New York City )

しょ汚としょ汚と作家です。
汚いもの大好き!
 

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