大雪

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大雪の日。庭で雪を掃いておりました。
これを見て、勝手から孫が頭を覗かせ、此方へ駆けて参ります。
足を跳ね、『ぼくやる、ぼくやる』と囃しますので、手にあったのを持たせてやりました。

まぁ齢六つでございますれば。孫は後ろへ引っ繰り返り、雪へ尻餅をつきました。
木の柄がおでこに当たり、泣くと思いきや、柄を杖に身を起こし、そのままずるずる引き摺って、見よう見真似に、雪掻きらしき事を致すのです。
雪上に印した南瓜程の窪みから、奔放に引かれた線と小さな靴跡。
お絵かきめいた彼の『お手並み』を、しばらく拝見と参りましょうか。

ええ、雪は止んでおりますし、大雪と申しましても、ほんの一寸の嵩。
子供の箒で十分でございますよ。
ミステリー・推理
公開:18/12/09 00:32
暦では7日

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞

いつも本当にありがとうございます!

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