熱量の優先度

3
8

自分の協調性にほとほと嫌気がさす。

帰宅したワンルームの部屋で職場の人間関係のために代償とした貴重な夜の時間と飲み代3,000円を惜しく思う。
アニマル柄のカーテンとニトリの安価なテーブルが一層虚しくさせた。憧れの北洋家具に囲まれたおしゃれな暮らしは程遠い。

でもそんな物は後回し。終日の勤務に加えて飲み会で疲労した身体にムチを打ち、原稿の続きに取りかかる。

安定のために就職を選択したけれど、会社に時間を奪われても、説教で心を削られようとも、この熱だけは譲らない。
その他
公開:18/12/06 20:11

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