鉄火場で父ちゃんと

「行けー！！そこで刺せぇー！あーくそっ！2→5かよ！ガチガチじゃねーか！」
馬券を破って床へ投げる父ちゃん。
「もう金ないから、帰るぞ！興毅！」
「父ちゃん！俺を遊園地にヒーローショー連れてくって言ったから婆ちゃんからお金貰えたんじゃないかっ！」
「しょうがねーな。俺がヒーローショーより面白いもん見せてやるよ！」
父ちゃんがマークカードが散乱した机に途中で買った手書きでおすすめと書いてあるお買い得寿司を出した。そして、寿司をひとつひとつ、つまみながら俺に言った。
「レッドだ。マグロレッドだ！海の男だ！
ブラックだ。ナスお新香ブラックだ！塩辛い男だ！
イエローだ。卵イエローだ！変幻自在の憎い男だ！
ピンクだ。サーモンピンクだ！脂の乗ったいい女だ！
グリーンだ。バランだ！食えない男だ！
5人揃っておススメ戦隊しーすーレンジャー！毎度ーパンチ！食え！面白いだろ？婆ちゃんには内緒にしとけよ。。」