ぴかぴか光るカード

ある日、道でぴかぴか光るカードを拾った。
凄く綺麗で誰も持っていないと思ったから僕はそれを学校の皆に自慢したんだ。
そしたら、いじめっ子の武君にカードを取られちゃった。
次の日、武君は学校に来なかった。昨日家に雷が落ちて跡形もなく消えてしまったらしい。
とても信じられなかった。
僕は学校の帰りに武君の家に寄ってみた。
するとそこには１枚のカードが落ちてあった。
カードは昨日と違って黒と灰色の混じったものだった。
「坊や。そのカードはおじさんのなんだ。返してくれないか？」
僕はカードを言われるままおじさんに差し出した。綺麗じゃないからいらないや。
「ありがとう。お礼にこれを上げるよ」
おじさんはそう言って小さな太鼓をくれた。
「それは叩くと雨を降らせることが出来る不思議な太鼓だ。大切にするんだよ」
そう言っておじさんは雲に乗って空へと飛んで行った。
あのおじさん、パンツ一丁で寒くないのかな？