伝説の鬼について

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その島で伝説となっている鬼は元々、鬼ではなかったという。

鬼の証言。
「アッという間よ。気が付いた時にゃ、島を乗っ取られとったわ。そのあと『まずは手下集めだ!』とか言い出して、余所の島の鬼たちを襲い始めやがってよ。あの近辺の鬼たちを、ほんの数日で束ねちまいやがった」

お婆さんの証言。
「良い子になるように育てたつもりだったんですけどねぇ。どこで道を過ってしまったのやら」

雉の証言。
「何度も説得したのですが『鬼の王に、オレはなる!!』の一点張りで。誰に吹き込まれたんですかね?」

猿の証言。
「冗談半分で『鬼なんて倒すより、味方につけた方が良い思いできるかもよ』って言ったら、目つき変わりやがったからなぁ」

犬の証言。
「お団子くれたし、いっぱい撫でてくれたから、ついていったの。今でも良いご主人様なんだよー」

お爺さんの証言。
「ありゃ婆さんが拾ってきよったんじゃ。わしゃ知らん!」
その他
公開:18/12/05 23:55
更新:18/12/06 00:20

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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