殺人機『戒名』

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戦闘のために作られたロボット。その名は『戒名』。殺人機『戒名』は人間の命を絶つと自発的に「戒名」を発行しあの世に送くるよう設定されている。
ある一体が自己に目覚める。戦闘が嫌になり山奥に逃げた。ある小さい集落に身を隠す。代わりに『戒名』は家を建てたり井戸を掘ったりと役立てることを人々にした。そして、集落の人が亡くなると戒名を作り弔った。寺の無いその集落では昔から坊さんが居らず戒名がないことに寂しさを抱いていた。だからその行為に集落の人々は感謝した。『戒名』は自分にプログラムされていたその行為に初めて喜びを感じた。
そして、追手が迫る…人々は『戒名』を守るために自ら戦った。『戒名』はその行為に初めて胸の痛みを感じた。自分の為に自ら命を落とした人々に戒名を作る。怒りという感情が生まれる。もし補助電源に切り替わった時、自らの戒名を作り出すようセットする。そして20機の追手に1機で立ち向かった。
SF
公開:18/12/05 20:48

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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