146. 間接照明

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パーティーで出会った俺の彼女は家具屋で働いていてとても趣味がいい。今までコーディネートした部屋の写真を何枚か見せてもらったが、少し薄暗くまるで寛ぎのカフェのようなのだ。
そんな彼女とのデートは今までは専ら外でだったのだが、今夜初めて部屋に行くことになった。いつもよりオシャレをし差し入れを買って約束の時間にチャイムを押した。
出てきた彼女はとっても嬉しそうで俺も思わずニヤける。
「今日ここに来ることは誰にも言ってないよね?」
『うん約束だからね。付き合ってることもまだ誰にも言ってないよ』
俺は緊張で乾いていた喉を潤すため、出されたお茶を飲み干した。
「良かったぁ」
彼女はそう言うといつもの様に俺の腕にぶら下がって甘えてきた。
「見てみて~!間接照明あと一つ作りたかったんだけど丁度いいって思ってたから」
クラっ…意識が薄れゆく中彼女が指した方を見ると人間の上腕で作られたと思われる関節照明が…。
ホラー
公開:18/12/03 09:00
更新:18/12/03 12:49

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

カントー地方在住
 

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