あまのじゃくはいいました

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それは、むかし、むかし、ずっとむかし。

深い山の奥に、あまのじゃくが住んでいました。

ある日、猟師が倒れているのを見つけたあまのじゃくは、家に連れて帰り、火にあたらせました。

あまのじゃくはいいました。

「暑くはないか?、寒くはないか?」

「大丈夫だ。」

あまのじゃくはいいました。

「はらはいっぱいか?」

「情けないが、ぺこぺこだ。」

あまのじゃくはいいました。

「まだ起きているつもりか?」

「一晩、やすませてくれたら助かる。」

あまのじゃくはいいました。

「元気になって、せいせいした、もう倒れたりしても助けないからな。」

「ありがとう、また春になったら、逢いにくるからな。」
ファンタジー
公開:18/12/04 07:47
更新:18/12/04 22:36

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