オレンジの視点
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「先輩、アイディアが浮かばない時や
考えが行き詰まった時はどうするんですか」
「頭にオレンジをのせる」
「はい!?」
「いや、実際にのせる訳じゃなくて。
そうイメージして、そのオレンジから世界を見ようにするんだ。
そうすると視点が切り替わるっていうか、
他人がどう思うなんて気にならなくなるっていうか」
「ちょっと、お前、笑いすぎ」
「これ、一応、歴としたカウンセリングの方法なんだぜ」
その日、取引先との打合せが長引いて、会社への戻りが遅くなった。
オフィスでは、昼間一緒に食事をした後輩が一人、残業をしていた。
最近、新しい事業企画を任せられて、少し心配になるくらい張り切っている。
よく見ると、コンビニで売っているいちご大福を頭に乗せていた。
その様子がなんだか微笑ましくて、俺はこっそりとオフィスを出た。
まだ開いている和菓子屋ってなかったけ。
考えが行き詰まった時はどうするんですか」
「頭にオレンジをのせる」
「はい!?」
「いや、実際にのせる訳じゃなくて。
そうイメージして、そのオレンジから世界を見ようにするんだ。
そうすると視点が切り替わるっていうか、
他人がどう思うなんて気にならなくなるっていうか」
「ちょっと、お前、笑いすぎ」
「これ、一応、歴としたカウンセリングの方法なんだぜ」
その日、取引先との打合せが長引いて、会社への戻りが遅くなった。
オフィスでは、昼間一緒に食事をした後輩が一人、残業をしていた。
最近、新しい事業企画を任せられて、少し心配になるくらい張り切っている。
よく見ると、コンビニで売っているいちご大福を頭に乗せていた。
その様子がなんだか微笑ましくて、俺はこっそりとオフィスを出た。
まだ開いている和菓子屋ってなかったけ。
公開:18/12/01 15:45
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