145. 僕たちの「イチジテキカンジョウ」

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君と出会って 気づいたら僕は君に恋をしていた
君も僕と出会って 気づいたら僕に恋をしていた

君にLINEするようになって
君から電話がかかってくるようになって

僕は君に告白をした

出会ってまもなくのことだったけど
君は一瞬の躊躇もなく頷いた
その日から僕たちはもう 付き合い始めていた

だけど 価値観が合わないなんて知らなかったから

そのうち 君が僕に趣味のことについて文句を言いだして
そのうち 僕が君に服装のことについて不服を言いだして

僕たちは ある夜の食事を 
和食にするか洋食にするかで
意見が衝突して ケンカになり

君は 一度も振り向かずに僕の部屋を出ていった

僕たちの「イチジテキカンジョウ」が
恋を始まらせ それを終わらせて

残ったものは
「イチジテキカンジョウ」に振り回されて後悔している
君と僕だった
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公開:18/12/02 09:00
更新:18/12/02 21:39

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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