かわあそび

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ふたりの子供を連れて、川遊びにやって来た。到着するなり、子供たちが一目散に川へ走っていく。
この川は浅瀬だし、傍に付いていなくても目を離さない限り安心だ。
ふと、向こう岸に何かがいる事に気付いた。
こういう時のために双眼鏡を持って来ている。私は双眼鏡を覗いた。
「アライグマ?」
何かを一生懸命洗っているようだ。可愛い。
子供たちと向こう岸へ見に行こうかしら、と思った時、ある違和感に気付いた。
アライグマを良く見る。手の皮がズル剥けになっていた。
「どういう事?」
まさか……川の水で溶けた、とでも?
そう脳裏に浮かんだ瞬間、私は双眼鏡を投げ捨てて子供たちの方へ走った。
「ママはやくー!」
「おさかなさんいるよー」
急いで子供たちを抱え上げ、手足を見る。皮がズルリ、と垂れていた。
「いやぁーっ!!」
悲鳴を上げた私に、子供たちが皮をヒラヒラさせながら声を揃えた。

「「ねぇ、かわで、あそぼ」」
ホラー
公開:18/12/01 23:50
更新:18/12/03 17:45

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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