143. ありふれた心とありふれた言葉で

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猫の毛のついた毛布にくるまって
くしゃみしながら起きるのは
この部屋へ来るたびにする君の朝の日課さ

動物は大好きだと嬉しそうに話すわりに猫を抱いては苦しそうにしている君は
お医者さまも驚くほどのアレルギー持ちさ

でもそんな君がとても愛しくて
僕は今日も君を帰したくなくなる

ありふれた心とありふれた言葉で
毎日が過ぎていく

「料理はあんまり得意じゃないの」と美味しいものを作る君は
僕の目を見て様子を伺って
僕をからかっているのさ

付き合い出してからもう半年以上もたつのに
今までたったの一度だって同じメニューを作ったことなどない
君はどこの国の料理だって挑戦せずにはいられない

だからそんな君がとても愛しくて
僕は今日も君を帰したくなくなる

ありふれた心とありふれた言葉で
毎日が過ぎていく
でもありふれてる君もありふれてる僕もとても輝いている素敵な毎日さ
ファンタジー
公開:18/11/28 22:09
更新:18/11/29 02:36
昔書いたラブストーリー(笑)

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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