想われニキビ

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「あっ!想われニキビ出来てる」僕の顔を指差しカコちゃんが言った。
「えっ?何?」
「ジュンくん、誰かに好きだよ〜って想われてるんだ。誰なのかなぁ」そう言ってクラスを見渡すカコちゃん。
「ちょ、ちょっとやめてよー」僕は恥ずかしくなってきた。
「あれ?赤くなってる。なーんでかな」「イジワルするのやめてくれない」「そっか。そう思うのかぁ。ジュンくんがそう言うならやめるよ」「あ、ありがとう」
「でさぁ、その想われニキビ、誰だと思う⁈」
「誰って。誰もいないよ。僕のこと好きになる人は居ないって」
「しおりちゃんなんてどお?可愛いし優しいしさ」
「どお?って僕が決めることじゃないし」
「そうだよね。じゃあ私が教えてあげるよ」
「はっ?カコちゃん知ってるの?」
「ちょっと耳貸して」
カコちゃんの方へ僕は右耳を向けた。
「わ・た・し」
へっ⁈僕はイスから滑り落ちた。
カコちゃんはケラケラ笑っている。
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公開:18/11/28 14:31

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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