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風呂場のタイルがピンク色だったから、そこは、ずっと前に独り暮らしをしていた六畳のアパートの風呂場だなと思いながら、もう服はすっかり脱いでしまっている。
お湯の温度が一定しないガス給湯器だったので、慎重に、湯と水の蛇口を調整し、アルコール赤液棒状温度計でお湯の温度を確かめている。
どうしてこんなに神経質なんだろう?と、自分でも不審に思っている。
よし。となってシャワーを手に取り、カランからシャワーへとレバーを倒した瞬間に、「僕は水に溶けるんだ」ということを思い出し、手にしたシャワーの小さな穴の一つ一つを凝視している。
僕は溶ける。思い出が走馬灯のようにぐるぐると回る。
レバーをカランからシャワーへ倒し、水が噴き出てくる寸前の恐怖が、永遠に続く。
(※ シャワーを浴びている自分が粘土のように崩れる話は、星新一さんが審査員の「ショートショートの広場」の何巻かにあったと記憶している)
お湯の温度が一定しないガス給湯器だったので、慎重に、湯と水の蛇口を調整し、アルコール赤液棒状温度計でお湯の温度を確かめている。
どうしてこんなに神経質なんだろう?と、自分でも不審に思っている。
よし。となってシャワーを手に取り、カランからシャワーへとレバーを倒した瞬間に、「僕は水に溶けるんだ」ということを思い出し、手にしたシャワーの小さな穴の一つ一つを凝視している。
僕は溶ける。思い出が走馬灯のようにぐるぐると回る。
レバーをカランからシャワーへ倒し、水が噴き出てくる寸前の恐怖が、永遠に続く。
(※ シャワーを浴びている自分が粘土のように崩れる話は、星新一さんが審査員の「ショートショートの広場」の何巻かにあったと記憶している)
ホラー
公開:18/11/30 12:30
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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