144. ○○タニック

12
10

98年夏、専門学校で一緒で今は一応プロの映画監督の知人が新作映画を撮るのでエキストラに来てほしいとメールしてきた。疎遠だったがどんな映画なのか気になるので行くことに。当日撮影現場に着くとスタッフの子にウニの被り物と黒の全身タイツを渡された。『?』簡単な台本も渡されたがただ『勢いよく転がる』とだけ。暫く待った後呼ばれてセットに入るとそこには傾いた船の甲板が。同じ格好の人が他にも沢山おりスタートの声と共にその甲板を左から右に勢いよく転がった。「ぎゃ~‼」
ふと舳先を見ると主演俳優たちが落ちないよう必死に掴まっている。これは何処かで見た…まさか『タイ○ニック?』
しかも冷静に見渡すと主演も含め全員がウニの格好…。
そうウニタニックだ!
監督が大のウニ好きなのでウニだけで面白おかしく撮ろうとしているらしい。だが後日「やはりじゆウニ撮るには限界があって中止になった」とツンツンした表情で告げられた。
その他
公開:18/11/30 09:00
更新:18/11/30 13:17
ささささんへ♡

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容