似てない親子
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「僕とお父さんは、ちっとも似てないよね」
息子が父親の顔を覗き込む。
父親はニコニコしながら、その丸い頭を優しく撫でた。
「確かに父さんとは似てないな。でも兄ちゃんとは似ているぞ。」
息子は、今度は母親の足にまとわりつきながら騒いだ。
「お母さんと僕も、ちっとも似ていない」
母親はご飯の支度をしながら後ろ向きのまま声をかける。
「大きくなったら似てくるわよ」
息子は半べそをかきながら兄の元に向かった。
「僕、拾われっ子なのかなぁ」
すると兄は彼の頭をコンと小突いた。
「蛙の子は蛙さ」
そうして兄は生えたばかりの足をニョキニョキ動かして、ぴょんと岩場を飛び跳ねていった。
息子が父親の顔を覗き込む。
父親はニコニコしながら、その丸い頭を優しく撫でた。
「確かに父さんとは似てないな。でも兄ちゃんとは似ているぞ。」
息子は、今度は母親の足にまとわりつきながら騒いだ。
「お母さんと僕も、ちっとも似ていない」
母親はご飯の支度をしながら後ろ向きのまま声をかける。
「大きくなったら似てくるわよ」
息子は半べそをかきながら兄の元に向かった。
「僕、拾われっ子なのかなぁ」
すると兄は彼の頭をコンと小突いた。
「蛙の子は蛙さ」
そうして兄は生えたばかりの足をニョキニョキ動かして、ぴょんと岩場を飛び跳ねていった。
ファンタジー
公開:18/11/29 02:13
更新:18/11/29 02:14
更新:18/11/29 02:14
持田瀞(とろもち)です。
小説描くのが好きです。
ショートショートも、長編も、とろとろもちもち一歩ずつ。
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