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巷では、連日のニュースで猟奇殺人犯が街に潜んでいるため、外出時、戸締りを忘れないように、子供がいる家庭は保護者付き添いのもと登校するようにと喚起した。
何が起こるか分からない、いつ、被害者になってしまうのか検討もつかない世の中ではあるが、どこか人はそれを意識せずに、時間の経過を頼りにしているのが伺えた。
猟奇殺人の被害者が今以上に増えれば、もう少しは街行く人は意識せざる終えなくなるが、それはあくまでも仮定であり、絶対的な根拠はなかった。
警察達は躍起になり猟奇殺人犯の捜査に当たったが、犯人の遺留品すらも見つからない始末であった。
これは、僕の想像に過ぎないが、人の心の中にある闇が架空の犯人をつくり、そいつが街行く人達を無差別に殺害したのだと考える。果たして、ここには作者の意図があるのか、読者の解釈を期待しているのかは不明であるが、これは僕が作り出した理想像でもある。
ミステリー・推理
公開:18/11/26 22:21

神代博志( グスク )









 

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