第八回、誰かさんのファンタジー講座『伏線(以下略)、その5』

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ミスリードには、積極的に騙しに行くだけでなく、重要なポイントを隠しているだけのものもあります。

隠し事の秘密を守るために、故意に話を逸らすというのも常套手段です。

ミスリードがあるとバレた上で読み返したとしても、つじつまが合うようにするのが大切な事ですが、秘密にしているだけの方が、つじつま合わせは楽になります。

すなわち、積極的に騙しに行くには、それなりの工夫がいるという事ですが、読者のしてやられた感が増すという効能があります。

秘密は、ひとつにする必要はないわけで、複数の秘密を用意して、途中でひとつをバラし、読者を油断させるなんてこともします。

落差も複数連結して、上げて下げてと読者を振り回せます。

落ちにつながる伏線、その隠蔽、落差の準備、各種ミスリードと、詰め込むものが多くなってきました。

えっと、構成は伏線だ、と言うのも、少しわかっていただけてきましたか?

つづく
その他
公開:18/11/27 04:49
更新:18/12/01 15:24

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