宇宙船生活の鍋・・・の気分?

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卓上コンロエンジン始動!私が叫ぶ。
エンジン始動!嫁の復唱。
両舷出力70%安定。嫁の報告。
私は、出力維持!根菜、コンニャク、肉団子投下!
ラジャー!娘が答え、鍋へ具材を投入する。
ん?鍋右側のグツグツが足りない。右舷出力90%!
嫁の操作で鍋全体が沸いて来た。
私はタイミングを見極める。
両舷80%、残りの具材の投入を許可する!
本日私は鍋船長だ。
既に300年宇宙を旅するこの星間移民船で、食料燃料を大事にする知恵から産まれた仕来たりが鍋船長で有る。
鍋の全権を船長に委ねる、鍋の間は船長が絶対だ。皆はそれっぽい言葉で従う事が決まりだ。
なお歴史で教わる地球時代には奉行と言う役人が鍋と街の治安を仕切っていたそうだ。
そして今、鍋は仕上がった。
いただきま~っす!私が言った途端、それっぽく無い!ブっブ〜!と嫁と娘。
父ちゃん次回も船長ね!・・・鍋船長は罰ゲームも兼ねている・・・
SF
公開:19/02/20 21:57
更新:19/03/15 06:38

みのる( 愛媛県産、現在広島県に生息。エサを求めて中四国の人里に出没中。 )

心に響く爽やかなお話しをお送りしたいのに、ああそれなのに・・・

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