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社会人になり早10年。多くの経験を積んだ僕はこの春、転勤が決まった。
新天地での仕事。不安がないわけではない。でも僕はそれ以上に今、胸をときめかせている。
だってこのプロジェクトは僕が立ち上げたものだ。若輩者である僕の意見を支持してくれた部長には本当に感謝している。
そんな部長の機体に応えるべく、僕は新天地での仕事を絶対に成功させてやると息巻いた。

僕の新星活が始まった。
僕の仕事はこの未開拓の惑星が人が住むに適しているかどうか身をもって体験すること。そして未開拓の惑星を自らの手で切り開いていく仕事。この先、何百何千年と受け継がれていく仕事だ。
その偉大なる一歩を僕が踏み出せることがとても嬉しい。
「おいおい、気合いを入れるのはいいが空回りはするなよ」
今日も僕をサポートしてくれる部長の子機達。これじゃどっちが上司か部下か分からない。
ここは今、何もない惑星。だが未来に希望溢れる惑星。
SF
公開:19/02/20 19:24

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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