凡人から見て天才と言われる凡人の苦悩

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今回のコンクールもまたアイツに負けた。生粋の天才。何でも1位を取ってしまうアイツに俺は嫉妬していた。
「じゃあ、僕と換わらないか?」
アイツが言った。バカにしているのか?
「換われるものならな!」
俺は吐き捨ててやった。

次のコンクール、アイツは落選した。俺が1位だ。
やった!ついに俺は天才を越えたぞ!
だが次のコンクールで俺はまた負けた。アイツではない奴に。
その瞬間、時間がコンクールが始まる前に引き戻された。どうなっているんだ?
「君はこれからの人生、勝ち続けなきゃいけない。そうしないと勝つまでループする」
そう教えてくれたのはアイツだ。
「ありがとう。君のおかげで僕は1935488回目にしてやっとループを抜けられた。感謝している」
凡人になり下がったアイツは笑う。

俺は天才になった。俺は勝ち続けなければいけない。
このループを押し付けるつもりはない。俺は天才だ。天才なんだ…天さ…
公開:19/02/20 18:45

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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