ため息

2
4

ふとした瞬間にかち合った視線を先に逸らしたのはあなたのほうだった。

柔らかな日差しから逃れるように足早に日陰へ去るあなたの背中を見つめながらわたしはそっと息を吐く。

怖がっていたって何も始まらないとあなただって知っているはずなのに。

小池の水面に反射した光が悲しいほどにきらめいていた。
恋愛
公開:19/02/20 06:17

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容