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夕暮れ時、とあるバス停に三人の人物がいた。
部活帰りの女子高生と市外から来たバイト帰りの男子高生、そして友人宅から戻る老婦人。三人とも赤の他人である。
スマホ画面に集中していた若い二人が、突然声をあげた。
「クナ館でキャプテンの新作発表?誰が来る」
「のかって、オールスターじゃん!うわ、ハックださ、ジョーは」
「稔侍のままだ!あ〜時間…バスも逆」
「行きだけど走ればギリかも、いや俺は行く!」
「ん?」
「誰?」
そこで二人は初めて互いの存在を知った。
「クナ館ていうのは久那会館のことね」
老婦人が女子高生に話しかけた。
「ありがとう。二人の一人言、いや二人言を聞かなきゃバスを間違えるとこだったわ。他は意味不明だったけど」
「はあ…今走ってった彼にも、今度伝えておきます」
これまでの説明に嘘は無い。どういうことかといえば
「え?また会うような気がしたからかな」
と女子高生は一人言を呟いた。
青春
公開:19/02/20 02:13
更新:19/11/22 20:54
キャプテンウルトラ

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