あなた

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再びと願う。

叶いもしない夢だと知っていてそれでも。

今でも手に取るように思い出せる。

繋いだ手の温もり、耳元で聞いた吐息の音、優しさだけが載った笑み。

ぽろんとこぼれた涙滴が幸せなふたりの姿を映す。

もう二度と届かない。

ふんわりとまろやかな風がこの身を包むように吹く。

あなたのようだった。
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公開:19/02/18 08:23

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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