天よ

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例えば今この瞬間に君の全てという全てを攫ってしまえたならば、僕は何を捨てることになったとしたって後悔しないだろう。

君の小さな手をこの両手で包み込んでそっと祈りを捧ぐ。

天よ、どうか僕から君を奪い去ってしまわないでくれ。

ふいに降った君の声が淡くなっていたことには気づかないふりをした。
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公開:19/02/18 08:21

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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