ゴールドラッシュ

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「ブラザー、この山脈に入って3日経つけど本当に大丈夫なのか?」
「まかせろブラザー、俺は金脈の匂いを嗅ぎつける男だ。丁度この辺からプンプンするぜ、そら!うおお水が吹き出しやがった!」
「おい、こりゃ水脈だぜ!」
「まあ、こんなこともあるぜ!だがこりゃ近くに川があるかもだぜ!砂金にありつけるかもよ。あれ、なんだあいつら、さっき掘った穴から出てきたぞ」
「ありゃきっと、人脈を掘り当てたんだ。知ってる顔もいるぜ、手伝ってもらおう…なんだ?ミミズの化物みたいのも出てきたぞ!」
「まかせろ!ツルハシでぶち切ってやる。どうだ!凄え血だ」
「違う、ミミズじゃねえ!それは"脈”だ。あいつらの生命線だ」
「ということは、どうなる?死ぬのか。いや、白けた顔して穴に戻ってくぞ」
「人としてのやる気を無くすだけだ。それこそ目の前に金脈でもあれば別だが俺達じゃあな。そういうことさ」
「なるほど、すぐ切れたわけだ」
その他
公開:19/02/18 02:21
更新:19/03/12 08:14

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